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2004年11月12日(金) 00時00分

1037万円「なりすまし詐欺」朝日新聞・

 広島市内の30歳代の主婦が、警察官や保険会社員を名乗る男女からの電話で夫が交通事故を起こしたと告げられ、その示談金などの名目で1037万円をだまし取られていたことが11日、わかった。県内で起こった「オレオレ詐欺」や「なりすまし詐欺」で最も多い被害金額となった。広島県警は詐欺容疑で調べている。

 調べでは、10日午前11時ごろ、自宅に警察官を名乗る男から電話があり、夫の名前を告げて「ご主人が赤信号で追突し、前の車の助手席の妊婦が破水した」などと告げた。続いて保険会社の社員を名乗る女が電話に出て、示談金として537万円を振り込むよう要求。主婦は近くのスーパーの現金自動出入機(ATM)から指定された首都圏の都市銀行の普通口座へ現金を振り込んだ。

 さらに午後1時ごろ、女から再び電話があり、「妊婦の緊急手術代が必要だ」「子どもは亡くなったが、お金で解決できる」などと要求。主婦は計500万円を2回に分けて振り込んだという。午後3時ごろになって夫と連絡を取り、だまされたことに気づいたという。

 ◇再び増加の傾向 今月すでに8件

 肉親になりすました「オレオレ詐欺」や警察官や弁護士などを装った「なりすまし詐欺」の被害が再び増加傾向にある。県警によると、今年1月からの被害状況は、7月の23件計5637万円が最も多かった。10月には5件計1441万円と減少傾向にあったが、11月は一転して10日現在ですでに8件計3256万円と7月を上回る勢いだ。

 県警生活安全部によると、11月の被害8件はすべてが、警察官などを装って「ご主人が交通事故を起こされました。示談金をすぐに振り込んでください」と要求する「なりすまし詐欺」。被害者はすべて主婦で「『なりすまし詐欺』のことは知っていたが、実際に電話がかかってくると気が動転してしまった」などと話しているという。

 同部は「現金の振り込みを要求されても一度電話を切り、必ず誰かに相談してほしい」と呼びかけている。



(11/12)

http://mytown.asahi.com/hiroshima/news02.asp?kiji=3966