2004年11月11日(木) 00時00分

公金を私的流用 船橋市教委職員　被害届出さない方針 （中日新聞）

　船橋市教育委員会や同市の青少年団体などで構成する「少年少女交歓大会実行委員会」に支出された市の交付金のうち約百七十万円を、同市教委の三十歳代の男性職員が私的に流用していたことが十日、分かった。

　市教委によると、同団体は毎年五月に市運動公園で子どもたちが集まるイベントを開催。団体の運営費は市から交付金として支出される。市教委内に事務局が置かれ、会計処理はこの男性職員が二〇〇一年四月から担当していた。男性職員はイベント費用の一部の昨年度分約七十万円と本年度分約九十九万円の計約百七十万円を、委託先の業者など二社に支払わず、流用したとみられる。

　男性職員は先月初旬から病気を理由に休暇を取り、別の職員が書類などを整理して未払いが分かった。

　市教委の調査に対して男性は使途などは明かしていないが、今月一日に全額が返還されたという。同市教委は今後処分を決めるが、警察への被害届などは出さない方針。　（小川　直人）

http://www.chunichi.co.jp/00/cba/20041111/lcl_____cba_____003.shtml