2004年11月09日(火) 07時03分

義援金募る不審なはがき　東北４県で９件の相談（河北新報）

　新潟県中越地震の被災地への義援金を募る不審な郵便はがきが配達されたと、市民から岩手県消費生活センターなどに真偽を確かめる相談が寄せられている。東北では８日現在、４県で計９件の相談があり、各県の消費生活問題の相談窓口は「人の善意につけ込んだ可能性もある」と注意を呼び掛けている。
　相談があったのは岩手県の３件をはじめ、青森、秋田、山形３県がそれぞれ２件。

　はがきは、いずれも「新潟県中越地震義援金の受付について」と題し、義援金の「受け入れ先」となる銀行と振込口座などが記載されている。「被災者の生活支援などを図るため、被災自治体に義援金を配分する」とも書かれている。

　はがきで義援金を募るなど不審な点が多いことから、はがきを見た市民から１日ごろから相談が相次いでいる。

　このうち、秋田県生活センターでは問い合わせ先の「被災者対策協議会」に念のため電話したところ、男性の応対から突然音声ガイダンスに切り替わり、電話をし直しても後は連絡がつかなくなったという。

　４県の消費相談窓口によると、これまで義援金を口座に振り込んだ人はいない。窓口の職員らは「善意を利用して義援金を募っている可能性も否定できない。募金は公的機関などを活用してほしい」と呼び掛けている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041109-00000004-khk-toh