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2004年11月05日(金) 00時00分

ネット喫茶の客からID 『盗聴ソフト』仕込み預金引き出し 東京新聞

 インターネット喫茶で利用者が入力した内容を自分のメールアドレスに自動的に転送するよう設定し、他人の預金口座から現金を引き出すなどしたとして、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターと玉川署は四日、不正アクセス禁止法違反と電子計算機使用詐欺の疑いで、東京都三鷹市上連雀一、会社員秋山■■容疑者(43)を逮捕した、と発表した。

 調べでは、秋山容疑者は七月二日、埼玉県川口市の男性会社員(30)が大手銀行に開設した預金口座のIDとパスワードをネットで不正に取得し、男性の口座から自分が管理する他人名義の口座に約三十六万円を送金して引き出した疑い。

 秋山容疑者は六月上旬ごろ、東京都港区六本木と武蔵野市のネット喫茶のパソコンに、利用客のキーボード操作を記録する「キーロガー」と呼ばれるソフトを組み込み、客が打ち込んだIDやパスワードを六時間おきに自分のメールアドレスに転送するよう設定、情報を不正に入手していた。

 秋山容疑者はネットオークションで使う他人のIDとパスワードを少なくとも八十五人分盗み取り、うち六十五件を計約百六十万円で販売していた。ほかにもネットオークションにプラズマテレビを出品したように装い代金三十万円をだまし取っていたことが判明しており同センターでさらに余罪を追及している。

■キー操作をすべて記録 2000円誰でも簡単入手

 個人情報を盗み出すのに使われたソフト「キーロガー」は、パソコンのキーボードで打ち込んだすべての情報をそのまま記録するもので、本来は企業内の機密情報への不正アクセスを調べるために開発されたとされる。

 しかし、パソコンに勝手に仕掛け、利用者の記録を解析することでIDやパスワードが入手できる方法が一部のサイトで紹介されてからは「盗聴ツール」として知られるようになった。

 昨年三月には、このソフトをマンガ喫茶のパソコンに仕掛け、他人の口座から千六百万円を引き出した男が警視庁に逮捕された。

 その後、ソフトは改良され、自動的に内容を転送する機能も備えるようになったが、今回逮捕された秋山容疑者はその機能を悪用していた。

 秋山容疑者は「(ソフトは)二千円でネットでダウンロードした」と供述。誰でも簡単に入手できるのが現状で、警視庁はネット喫茶利用者に「個人情報が盗まれる可能性がある」と注意を呼び掛けている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20041105/mng_____sya_____007.shtml

■部分は、本人から提起された訴訟を受け、裁判所からの勧告により伏字にしました(2014/05/16)