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2004年11月03日(水) 22時18分

運転中の携帯、ハンズフリーでも危険 工業大助教授実証朝日新聞

 ハンズフリー装置を使っても、車を運転中のケータイ通話はやっぱり危険です——。運転中の携帯電話使用への罰則で規制対象外のハンズフリーが人気だが、運転者の注意力が散漫になることは避けられず、事故の危険性は電話機を直接手にした時と同じく高いという実験結果を、大同工業大(名古屋市南区)の鈴木桂輔助教授(制御工学)がまとめた。鈴木助教授は「器具を使っても、心理的な負担で十分周りを見ることができない」と指摘している。

 実験は、運転シミュレーターを操作しながら、前方のライトが点灯したらハンドルのボタンを押すという内容。ライトは運転者の前方180度に十数個が等間隔で置かれ、無作為に点灯する。(1)携帯電話を直接持って通話(2)ハンズフリー器具を使って通話(3)通話しない場合の3通りについて、それぞれボタンを押す反応の速さを比べ、20〜50代の男女24人の平均時間を割り出した。

 いずれのケースでも視野の外側ほど反応時間が遅いが、最も外側のライトへの反応時間は、通話していないときが約1.8秒だったのに対し、電話機を持って通話した場合は4秒超。ハンズフリー器具で通話した場合でも3秒を超えた。

 鈴木助教授によると、人間の気持ちには一定の容量があり、運転中はその負担で容量が小さくなる。電話による通話が加わるとさらに容量が減り、注意力が減ってしまうという。「運転に慣れていない初心者ではさらに危険性が高まる。ハンズフリーを使っても、電話機を直接持って通話する状況とそれほど変わりはない」と話している。

 1日からの改正道路交通法の施行では、携帯電話を直接手に持たずに通話した場合は検挙の対象外。電話機を持たずイヤホンマイクなどで通話できるハンズフリーの器具が各地で飛ぶように売れている。

 しかし、警察庁は運転中の通話は控えてほしいとの立場だ。「ハンズフリー器具を使えばオーケーではなく、あくまでドライブモードにするか電源を切ってもらうようお願いしている。ハンズフリーは手を使う必要がないから規制の対象外ですが」(総務課広報係)としている。

 実験結果について、10月末にハンズフリー器具を買ったハイヤー運転手(48)は「運転中の通話は避けたいが、出ざるを得ないことも多い。ハンズフリーでも危険というのならどうしたらいいのか」と困惑していた。

(11/03 22:18)

http://www.asahi.com/science/update/1103/001.html