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2004年10月27日(水) 00時00分

NHK職員また着服 東京新聞

 NHK放送技術局制作技術センターの音響デザイン担当職員(43)が、架空の請求書などを使って番組制作費五百十二万円を不正に支出させていたことが二十六日、分かった。同局はこの職員を十一月一日付で懲戒免職処分とすることを決め、近く被害届を警視庁に提出する。また、十月二十五日付で、上司の放送技術局長と制作技術センター長の二人を減給、音響デザイン部長を訓告処分とした。元チーフプロデューサーの番組制作費着服など一連の不祥事で揺れるNHKで、また不正が発覚した。

 NHKによると、この職員は一九九六年から九九年にかけて、実際は自分が作曲したのに、外部の音楽プロダクションに制作業務を依頼したように偽装。NHKスペシャルやドキュメンタリードラマなど七番組の音楽制作費などの名目で架空の請求書や見積書、納品書などを提出させ、合わせて五百十二万円の不正な支払いを行わせ、うち四百五十二万円をキックバックさせ、着服していた。

 不正は、一連の不祥事を受けて局内に設置した“通報窓口”の「業務相談室」に今月初め、電話で連絡があり発覚。本人を呼んで調査したところ、不正を認めた。着服金は、個人的に使用していた。NHKはこの職員と音楽プロダクションに全額の返還を求めている。

 処分を発表したコンプライアンス(法令順守)担当の宮下宣裕理事は「視聴者に対し申し訳ない。一連の不祥事を受けて整備したコンプライアンスが機能したともいえる。不正は許さず、速やかに処分して発表する」とコメントした。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20041027/mng_____sya_____009.shtml