悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年10月22日(金) 21時21分

<全農>6度目の改善命令 子会社の架空取引が食肉偽装誘発毎日新聞

 全国農業協同組合連合会(全農)子会社の「組合貿易」(東京都)が豚肉を輸入して鹿児島県鹿屋市内の食肉卸業者に販売する際、「循環取引」と呼ばれる架空取引を繰り返して業者に資金援助したうえ、その業者が「鹿児島県産黒豚」と偽って販売していたことが22日、農水省の調べで分かった。
 同省は、子会社管理の責任を問い、近く全農に中小企業等協同組合法に基づく業務改善命令を出す。全農が改善命令を受けるのは01年以降6度目。全農は組合貿易を食肉事業から撤退させることを決めた。
 同省によると、組合貿易は99〜03年にカナダから1243トン、米国から1413トンを輸入し、都内の卸業者を通じて同県内の業者に販売。その際、組合貿易は(1)業者が資金不足にならないよう、伝票上の架空取引を77回行い、結果的に偽装を助長した(2)偽装を疑う情報が外部から寄せられていたのに放置(3)必要な社内決裁をせずに取引を続け、約1億500万円の損失を発生させた——などが分かった。
 また、全農は別の食品偽装問題で同省から業務改善命令を受け、02〜03年に行った事業総点検でこの損失を把握していたのに、同省への報告を怠り、8月の総会でも米国産牛肉を使った偽装を公表しなかった。
 農水省の今井良伸・協同組織課長は22日の会見で「改善命令が今度こそ最後になるようにしてほしい」と訴えた。【早川健人】
(毎日新聞) - 10月22日21時21分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041022-00000127-mai-soci