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2004年10月18日(月) 00時00分

『やせの大食い』なれるかも!? 脂肪組織の酵素影響 東京新聞

 人間や動物の脂肪組織内にある特定の酵素の働きを抑えると、食欲が増す一方で脂肪がどんどん燃焼、いくら食べても太らない「やせの大食い」体質になることが、大阪大大学院医学系研究科の下村伊一郎教授(内分泌代謝学)らのマウスを使った実験で分かった。肥満を原因とする生活習慣病の画期的な治療法につながることが期待される。研究成果は米医学誌「ネーチャー・メディスン」オンライン版に十八日掲載される。

 下村教授らの研究グループは、動物が肥満になる過程で脂肪組織内の酵素「PTEN」が増える現象に注目。特殊なホルモンを使って、脂肪組織内にPTENを持たないマウスを作り出したところ、人間で言えば三十歳前後に当たる生後八−十週目で、普通のマウスに比べ体長は変わらないものの、脂肪組織の重さは約25%、体重は約75%に。しかし、えさを食べる量は約二割多かった。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20041018/mng_____sya_____011.shtml