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2004年10月16日(土) 10時24分

全抗うつ剤に警告表示指示 子供に自殺の恐れ、米当局共同通信

 【ワシントン15日共同】米食品医薬品局(FDA)は15日、医師が処方するすべての抗うつ剤について「子供や青少年に使うと自殺を考えたり図ったりする傾向を強める恐れがある」との警告表示をするよう製薬会社に指示した。
 抗うつ剤と子供の自殺をめぐっては、選択的セロトニン再吸収阻害剤(SSRI)という抗うつ剤で子供の自殺傾向が強まる恐れが昨年明らかになり、英国や日本では政府が一部の製品について18歳未満に投与しないよう求めた。FDAは今回「現時点では、どの薬も安全とは言い切れない」としてSSRI以外の薬も警告表示の対象にしたが、投与の制限などは打ち出さなかった。
 FDAが約4400人が参加した計24の臨床試験データを評価した結果、SSRIなどの抗うつ剤を服用した子供は自殺傾向の危険が約2倍高まることが分かった。
(共同通信) - 10月16日10時24分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041016-00000046-kyodo-soci