2004年10月15日(金) 00時00分

ネット自殺　相談体制の強化を 県教委　校長会で予防策指示 （東京新聞）

　インターネットを利用した集団心中が埼玉県などで起きていることを受け、県教委は十四日、県内の公私立高校の校長定例会で、予防対策に取り組むよう指示した。

　定例会には県内百校の校長が参加。先月末、同県皆野町で、ネットで知り合った千葉県内の女子高生ら男女四人が集団自殺したことなどを受け、対策に乗り出した。

　同委は、若者が自殺する背景に、悩みの解決方法に自殺しかないと考えることや、ネット利用による自殺への共感者探しにあると説明。県内でも五月にネット上で「郵便局を爆破する」と書き込みをした高校生が逮捕された例などを挙げ、ネット利用のマイナス面を生徒に教えるよう求めた。

　また、生徒が悩んだときの相談機関を紹介する案内書を作成、生徒一人一人に配布するほか、相談体制の強化に取り組むよう指導した。近く、生徒向けにネット利用の怖さを訴えるリーフレットも作成する。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/gnm/20041015/lcl_____gnm_____002.shtml