2004年10月15日(金) 00時00分

介護保険料４０００円超　サービス利用急増 （東京新聞）

　六十五歳以上の高齢者が負担する介護保険料（基準額）の全国平均が、次期改定の二〇〇六年度に月額四千円を超える見通しであることが、厚生労働省の試算で分かった。高齢化の進行で要介護者が増え、介護サービスの利用が急激に増えているのが理由。同省は、介護施設入所者の負担増など給付抑制策を制度改正に盛り込み、保険料の大幅増を抑える方針だ。　

　保険料は三年おきに見直す。介護保険制度が始まった二〇〇〇年四月から三年間は、全国平均は月額二千九百十一円。だが、〇三年度から三年間（現在）は月額三千二百九十三円と約一割アップ。次の見直しでは、現行の二割強の大幅引き上げになる見通しという。

　現行の保険料が月額四千五百円を超える自治体や連合体は既に五十五に達している。うち首都圏では、東京都神津島村が四千七百円だ。

　介護保険のサービスを使う高齢者は、制度開始直後は約百四十九万人。だが、今年三月は約三百三万人に倍増した。これに伴い保険給付は年１０％ずつ伸びており、介護保険の総費用額は二〇〇〇年度の三・六兆円から本年度予算額では六・一兆円に膨らんだ。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20041015/mng_____sya_____008.shtml