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2004年10月13日(水) 22時53分

埼玉の集団自殺、ネットで募集、全国から集まる朝日新聞

 埼玉県皆野町で12日、駐車場のワゴン車内から集団自殺したとみられる男女7人の遺体が見つかった事件で、7人は運転席で死亡していた東京都の無職女性(34)が、インターネットの自殺サイトに記した書き込みに応じて各地から集まり、面識はなかったとみられることが13日、県警秩父署などの調べで分かった。周囲に何も語らずに家を出た人が多く、遺族らは動機がわからず、困惑しているという。

 同署の調べで、13日午後までに7人全員の身元が判明した。東京都の女性のほか、青森県の大学生(20)、佐賀市の無職女性(20)らで6都府県から集まっていた。

 同署などによると7人が集まったのは東京都の女性が自殺サイトに「男女問わずグループで実行したい。前に失敗したので、今度は確実に」と記したのがきっかけ。女性は4日夜から5日にかけ、東京都奥多摩町で他の女性3人と練炭自殺を図ったが未遂に終わり、一時入院。6日夕、一緒に自殺する相手を募り始めていた。女性は未遂事件の前の9月にも、同じサイトで自殺仲間を募っていたという。

 調べでは、7人のうち佐賀市の女性は9日朝、母親に「メル友に会う」と告げて自宅を出た。仕事が見つからずに悩んでおり、母親は9月に自殺サイトを見ているのに気づいたが、「本気とは思わなかった」という。大阪府東大阪市の男性(20)も「ちょっと出てくる」が家族に残した最後の言葉だった。青森県の大学生も、母親に大学近くまで車で送ってもらうなど、普段と変わらない様子だったという。

 一方、同じ12日、神奈川県横須賀市でやはり自殺と見られる同市の女性(27)と東京都世田谷区の女性(21)の遺体が見つかった事件も、2人に面識などはなく、やはりネットで結びついたとみられる。横須賀市の女性は以前にも自殺を図ったことがあったという。

(10/13 22:53)

http://www.asahi.com/national/update/1013/041.html