2004年10月13日(水) 00時00分

南濃町、町長リコール署名出ず 支援の町議「町側が圧力」 （中日新聞）

　南濃町の一部住民が勅使川原文生町長の解職請求（リコール）に向け、町内の有権者の署名を集めていたが、町選挙管理委員会への提出期限の十一日、署名簿は提出されず、解職請求の手続きは成立しなかった。（酒井　直樹）

　町内の元区長（６７）ら三人が「風力発電をはじめとする継続事業を中止するなど、町長が町政を混乱させている」として代表者になり、九月六日から署名集めを開始。一部の町議も活動を支援していた。

　リコールの本請求には、町内の有権者の三分の一に当たる四千六百十六人（九月二日現在）以上の署名を一カ月以内に集めることが必要。この期限が今月六日で、その後「五日以内」とされる署名簿の提出期限が十一日だった。

　活動を支援した町議の一人は「代表者から詳しい数字は聞いていないが、署名は一定の数には達していた」と語り「署名が有効かどうかの確認に、町選管が署名者に往復はがきを出す計画を立てるなど、町側から圧力がかかった」と主張している。

　これに対し町側は「必要な手続きで圧力ではない」と説明。勅使川原町長は「解職の請求理由そのものに事実と違う点があった。リコールされるいわれはない」としている。

http://www.chunichi.co.jp/00/gif/20041013/lcl_____gif_____000.shtml