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2004年10月08日(金) 14時39分

かけ流しと循環は半々、加水32%…環境省の温泉調査読売新聞

 各地の温泉で不正表示などが相次いでいる問題で、環境省は8日、全国の温泉旅館やホテルなど2万施設を対象に行った初の実態調査の結果を公表した。

 源泉の湯を使い捨てる「かけ流し」の浴槽があると回答した施設と、循環濾過(ろか)装置を使用している施設(重複回答あり)は、ともに全体のほぼ半数で、湯量不足や温度調節のために水を加えている施設は32%、沸かし直している施設は51%だった。

 調査は郵送方式で、約1万2000施設が回答した。源泉かけ流しの浴槽があると回答したのは約5900施設で、全体の52%。循環濾過装置を使用している施設は約5700施設(50%)だった。

 法的義務はないものの、循環濾過を表示しているのは該当する施設の16%。加水は16%、加温は19%だった。「許可を得た源泉と異なる源泉を使用」と答えた施設が17か所あり、同省は事情を聞く方針。

 長野県の白骨温泉で発覚した入浴剤の使用については、24施設が「かつては表示せずに使用していた」と答えたが、「現在も使用」はゼロ。「温泉以外の水を使用している」と答えた施設もなかった。

 今回の調査では、水道水を沸かしていた“偽温泉”施設は、温泉利用許可を受けていないため、対象外だった。

 小池環境相は記者会見で、「温泉利用者が、どのようなお湯に入っているのか分からないのは問題」と述べ、加水や加温などを含む情報表示の義務化に向けて、温泉法改正を検討する考えを示した。
(読売新聞) - 10月8日14時39分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041008-00000107-yom-soci