鈴鹿市職員が個人情報漏らす懲戒審査委で処分検討へ（中日新聞）

2004年10月07日(木) 00時00分

　鈴鹿市保健福祉部の市職員が、公務とは無関係に他人の住民票を調べ、個人情報を漏らしたとして、四日市市に転居した女性が、鈴鹿市に対して抗議し、市職員の処分を求めていることが分かった。この職員は一部事実を認めており、市は職員懲戒審査委員会で処分を検討する方針だ。　（野呂　真聡）

　抗議している女性は約二年前、鈴鹿市に住み、当時、中学生の子どもが、学校で同級生から「父親がいない家庭だ」と指摘された。指摘された中学生は精神的ショックを受け、女性はその後、四日市市に転居した。

　父親がいないと指摘した同級生の親は、鈴鹿市職員。女性は「自分の子どもの依頼で家族構成を調べ、個人情報を漏らしたとしか思えない」と話している。

　最近も、女性の子どもは、同じ市職員の子どもから聞いたという別の同級生から、父親のことを指摘され、不登校気味になったため、女性は鈴鹿市に抗議した。

　問題の市職員は「二年前、子どもが『一緒に通学していた同級生が駅に来なくなった』と心配していたので、市のコンピューターで住所を調べ、転居していないことを子どもに話してしまった。軽率だった」と個人情報を漏らしたことを認めている。ただ、「父親のことは伝えていない」と釈明している。　

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