2004年10月06日(水) 00時00分

詐欺集団に個人情報　売却の女を逮捕 （東京新聞）

　勤務先で得た顧客のクレジットカード情報を詐欺グループに売ったとして、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターと成城署は五日までに、詐欺ほう助の疑いで、北九州市小倉北区霧ケ丘三、元会社員立林香奈容疑者（２８）を逮捕した。個人情報の販売に同容疑を適用したのは初めて。

　調べでは、立林容疑者は昨年十月九日ごろ、北九州市内の女性会社員名義のクレジットカード番号などの情報を山梨県昭和町西条、無職高田昌宏被告（３７）＝詐欺罪などで公判中＝に教えた疑い。

　高田被告らはこの女性名義で同月十一−十二日、インターネット通販業者からパソコン部品など計約二十四万円相当をだまし取ったとされる。

　同センターによると、立林容疑者は勤めていた同市内の携帯電話販売店などでクレジットカード支払申込書類から百七十八人分の個人情報をメモして持ち帰り、昨年九−十二月、ネット上で知り合った高田被告らにメールで教え、一件につき一万円を自分の口座に振り込ませていた。

　高田被告らは今年六月、インターネットの詐欺事件で警視庁に逮捕されたが、立林容疑者から買い取った情報で計約二千七百万円分の商品をだまし取ったとされる。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20041006/mng_____sya_____008.shtml