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2004年10月05日(火) 21時44分

ネットでカード情報販売、詐欺ほう助容疑で女逮捕読売新聞

 ネット上で詐欺を繰り返していたグループに、NTTドコモの加入者ら178人分のクレジットカード情報を売り渡したとして、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターは5日、ドコモのグループ会社員だった女を詐欺ほう助の疑いで逮捕した、と発表した。

 詐欺グループは、女から買い取った個人情報を悪用して約2700万円相当の商品をだまし取っていた。カード情報をネット上で売っていた容疑者の逮捕は全国で初めて。

 逮捕されたのは、北九州市小倉北区、NTTドコモグループの人材派遣会社「NTTドコモサービス」の元社員、立林香奈容疑者(28)。

 調べによると、立林容疑者は昨年10月上旬、派遣先のNTTドコモ北九州支店に登録されていた女性客の氏名や生年月日、クレジットカード番号などの情報を、インターネットを通じて知り合った山梨県昭和町西条、無職高田昌宏被告(37)(詐欺罪で公判中)らに1万円で売った疑い。

 高田被告らは同月中旬、立林容疑者から購入した個人情報を使って女性客になりすまし、ネット上でIT関連ショップからパソコン部品など計約24万円相当の商品をだまし取っており、警視庁は立林容疑者を詐欺ほう助に当たると判断した。

 立林容疑者は「恋人と一緒に商売を始めるために、お金を工面したかった。クレジットカード情報は、詐欺にしか使い道がないとわかっていた」などと容疑を認めているという。

 立林容疑者は、昨年4月から6月にかけてNTTドコモの支店に勤めた後、同年11月から今年3月まで別の派遣会社の社員として北九州市内にある家電量販店「コジマNEW八幡店」に勤務していた。

 高田被告らに対し、NTTドコモとコジマの顧客計178人分のクレジットカード情報などを計178万円で売っており、警視庁で追及している。

 立林容疑者は昨年春ごろ、インターネットの掲示板でクレジットカード番号などの個人情報が高額で売買されることを知って犯行を思いついたといい、NTTドコモの支店の倉庫などに保管されていた携帯電話の契約申込書などから、加入者らのクレジットカード情報などを自分の手帳などに書き写していた。

 個人情報の売買を巡っては、埼玉県内の名簿屋が昨年6月、指定暴力団山口組旧五菱会系のヤミ金融グループに約6万人分の多重債務者の名簿を計60万円で売り渡していたとして警視庁に出資法違反のほう助容疑で逮捕されている。

 1999年には、NTT神戸支店の社員が、インターネットで電話番号などを売買していた業者に対し、数百人分の加入者情報を約30万円で渡したとして、NTT法の収賄容疑で逮捕された例などがある。
(読売新聞) - 10月5日21時44分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041005-00000013-yom-soci