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2004年09月29日(水) 00時00分

裁判所で罰金詐欺 水戸地裁 125万被害、職員装う 東京新聞

 二十八日午前、水戸市大町一の水戸地裁の建物内で、交通違反の裁判を受けに来た茨城県内の二十代から六十代の男女五人が、裁判所の職員を装った男に「罰金になります。今、払えますか」などと告げられ計百二十五万円をだまし取られた。警察から「簡易裁判に出席していない」と連絡を受けた被害者の父親が娘に連絡し、だまされたことが分かったという。水戸署で詐欺事件として捜査している。

 調べでは、同日午前八時三十五分ごろから同九時十分ごろにかけて、交通違反(酒気帯び)の簡易裁判を受けるため一階で待っていた五人に、男が「酒気帯びの方ですか。今日は二階でやります」と順番に声をかけた。

 二階の待合室に案内した男は交通違反の赤切符を出させ、「裁判官に確認します」と言って二、三分退席。戻ってきた後、「罰金三十万円になります」などと言って五人から金を取り、「免許証を返しますので待っていて」と、五人を二階の待合室に残して去った。

 男は五十歳ぐらいで身長約一メートル七五。白のワイシャツに灰色ズボン。眼鏡をかけ、透明なファイルを持参していた。

 交通違反の簡易裁判では、違反者は最初に赤切符を提出。裁判に同意の手続きを取り、罰金額を聞いた後、金を払い、免許証を返してもらう。簡易裁判は毎週火曜日の午前中にしか開かれないため、男は手続きに熟知していたとみられる。

 同地裁事務局の奥村明彦総務課長は「犯罪場所として利用されたのは遺憾だ。待合室や玄関ホールなどに表示をして注意を呼びかけていく」とコメントした。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040929/mng_____sya_____005.shtml