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日本郵政公社は２９日、郵便小包「ゆうパック」を１０月１日に全面改定すると正式に発表した。１８９２年の郵便小包開始以来の、重さで料金を決める仕組みを廃止。荷物の縦、横、高さの合計の長さで決める「サイズ制」を導入する。スキー、ゴルフ用具配送などメニュー拡大で利便性は高まるが、先行する民間業者の宅配便に似ており、民業圧迫の構図が強まる。
新ゆうパックの基本料金は６０センチから１７０センチまで７段階に分かれ、それぞれ距離に応じて配達料が決まる。客が郵便局やコンビニなどの取扱店に荷物を持ち込むと、１００円引き。ヤマト運輸の「宅急便」と同様の料金体系だが、持ち込み前の基本料金を比較すると、新ゆうパックが４０円〜２２２０円安い。
宅急便はサイズごとに重量の上限があるが、新ゆうパックはどのサイズも上限が３０キロで、小さな箱に詰め込むほど割安になる。
受注増を狙って割引制度も充実した。スキー、ゴルフ用具やスーツケースなどの配達を往復で利用する場合、１００円引く。単身赴任の家族など同じ住所に１年以内に２度目に送る場合は５０円引き。同時に複数個を送ると、１個につき５０円割引となる。
(09/29 21:46)