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2004年09月29日(水) 17時38分

原価セール、2審も容認 「反復すれば不当廉売も」共同通信

 仕入れ値を公表し、そのままの安値で商品を販売したのは違法だとして、大正製薬(東京)がドラッグストアチェーン「ダイコク」(大阪市)に仕入れ価格の公開差し止めや損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は29日、請求棄却の1審東京地裁判決を支持、大正製薬の控訴を棄却した。
 判決理由で塚原朋一裁判長は、1審同様に不当廉売とは認めなかったが「仕入れ値による販売を反復した場合、競合店への影響によっては不当廉売と判断される余地もある。この判決で仕入れ値での販売が許容されたと解釈するのは誤りだ」と異例の指摘をした。
 判決によると、ダイコクは2001年1月から5月ごろにかけ、大正製薬の育毛剤など146品目ついて「大正製薬の商品が仕入れ価格で購入できます!」などのチラシを配って「原価セール」を展開。大正製薬は同年5月、ダイコクに契約解除を通告した。
(共同通信) - 9月29日17時38分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040929-00000168-kyodo-soci