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三菱ふそうトラック・バスが先週、バスの欠陥でリコール（無償回収・修理）を届け出たが、２年前に大阪市交通局から不具合を指摘され、３０台分の部品を一斉交換していた部分だったことがわかった。三菱側は００年に欠陥隠しが発覚後、リコールせずにひそかに修理する「ヤミ改修」はやめたと説明していた。国土交通省が経緯を調べている。
同社によると、７４年以降に製造されたバスの座席取り付け部品の不良で、急ブレーキをかけた際に座席が倒れ、９３年以降に６人がけがをした。
大阪市交通局によると、０２年７月に市バスが急停車した際に座席が倒れて乗客が１０日間のけがを負い、同年９月にも乗客が軽いけがをした。三菱側に「座席の取り付け部品の不具合ではないか」と指摘したところ、市に納入されていた３０台すべてを三菱側が０３年２月までに強化部品に交換し、費用も負担した。
これについて、同社は「当時はリコールすべき不具合と認識していなかった。判断は遅れたかもしれないが、ヤミ改修ではない」と説明している。(09/29 11:32)