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2004年09月28日(火) 16時06分

エフエスかほく・カモ肉偽装問題 前社長夫妻を逮捕−−県警と河北署 /宮城毎日新聞

 ◇不正競走防止法違反容疑などで−−仕入れ値の倍で販売
 河北町のカモ肉加工販売会社「エフエスかほく」(現フレッシュ・バルバリー)の産地偽装問題で、県警生活環境課と河北署は27日、前社長の佐藤文夫容疑者(46)と、妻で取締役の郷子容疑者(46)=共に同町針岡=を不正競争防止法違反(原産地等を誤認させる取引)と詐欺の疑いで逮捕した。
 調べでは、佐藤容疑者らは03年12月下旬、マレーシアから輸入した冷凍カモ肉約1トンに「宮城県産フランス鴨」などと印字したうそのラベルを張り、産地を偽装。東京、宮城、山形、関西の食肉販売会社4社に販売し、計約160万円をだまし取った疑い。共に容疑を認め、「カモ肉の需要が高まる冬季の不足を補うため輸入肉を偽装した」と話しているという。
 同課などによると、肉は1キロ当たり約880円で仕入れ、約1650円で販売していた。同署は偽装は00年ごろから今年2月の発覚直前まで行われ、全国約100の取引先に出荷していたとみている。02、03年度分は約半数が輸入肉だった可能性があるという。
     ◇
 河北町によると、エスエフかほくは7月末、社名を変更し再起を期している。だが、ほとんどの取引先に契約を打ち切られ、信頼を取り戻す道筋は見えていない。
 町によると、同社のカモ肉生産は01年度ごろから軌道に乗り始めた。04年度も一層の成長を見込み、約15万羽(前年度比2割増)のひなを肥育する準備を整えていた。
 同町は5月、同社から改善計画の提出を受けた後、2回の立ち入り調査を実施。10月にも調査に入る予定。【山寺香】
 ◇「推移を見て対応」−−河北町長
 河北町の太田実町長は27日朝、町役場内で記者会見し「これまで特産品として(カモ肉生産を)支援してきた。逮捕は非常に残念で、関係者に迷惑をかけ大変申し訳ない。今後は、捜査の推移を見ながら関係機関と対応を協議していきたい」と語った。【石川忠雄】

9月28日朝刊 
(毎日新聞) - 9月28日16時6分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040928-00000126-mailo-l04