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2004年09月27日(月) 06時32分

元部長、無罪主張へ 三菱自欠陥母子死傷事件朝日新聞

 三菱自動車製大型車の金属部品「ハブ」の欠陥で起きたとされる横浜市の母子死傷事故をめぐり、業務上過失致死傷の罪に問われた同社元市場品質部長の村川洋被告(58)と同元部員の三木広俊被告(56)が、30日に横浜地裁で開かれる初公判で無罪を主張する方針であることが26日、分かった。「死傷事故の予見可能性も回避可能性もなかった」として同罪の成立を争うとみられる。

 検察側は、92年から約7年間でハブが破損して車輪が脱落する事故が十数件も起きていたことなどから、村川元部長らが重大事故の発生を予見できたと判断。99年9月には旧運輸省に「多発性はないので処置は不要」と虚偽の報告をして、リコール(無償回収・修理)などの改善対策をせずに放置し、02年1月の横浜市の母子死傷事故を引き起こしたとして起訴している。

 関係者によると、被告・弁護側はこれに対し、「村川元部長は同種事故の多発を認識していなかった」「三木元部員は多発自体は把握していたものの、整備不良が原因と信じていた」とし、2人とも横浜の事故は予見できなかったと主張する模様だ。さらに、社内の権限についても言及。「当時の立場では、両被告にはリコールを最終的に実施する権限がなかった。そのため事故を回避できる可能性もなかった」と述べるとみられる。

 三菱自動車の欠陥をめぐっては、道路運送車両法違反(虚偽報告)の罪に問われている三菱ふそうトラック・バスの元会長ら3人と法人としての三菱自も、今月1日の横浜簡裁での初公判で無罪を主張している。

(09/27 06:32)

http://www.asahi.com/national/update/0927/003.html