2004年09月25日(土) 00時00分

ＢＳＥ全頭検査　県、独自に継続へ（朝日新聞・）

　県産牛のブランド維持狙い

　　米国からの輸入再開要請なども背景に、牛海綿状脳症（ＢＳＥ）の全頭検査から生後２０カ月以下の若い牛を除外する方向で国が検討を進めている問題で、高橋和雄知事は２４日、国の方針にかかわらず独自に全頭検査を継続する考えを明らかにした。米沢牛など県産牛のブランド維持が狙いで、検査継続を要請した県農協中央会幹部に「金がかかっても、長い目でみるとそのほうがいい。（全頭検査を）続けたほうがいいだろう」と応じた。

　　全頭検査については、国内のＢＳＥ対策を検証している食品安全委員会が今月上旬、生後２０カ月以下の牛を検査から除いても人間への感染リスクが増えないとする報告書をまとめ、厚労省などが見直しを進めている。県はこれを受け、対応策の検討を進めてきた。

　　県危機管理室によると、０３年度に検査対象となった県内の牛約１万８千頭のうち、生後２０カ月以下は約３％にあたる約６００頭で、これまでは１頭当たり約３２００円の検査費の大半を国が負担していた。今後、生後２０カ月以下分の検査費が県の全額負担になれば、約２００万円の経費増が見込まれるという。県は「検査継続で生じる経費などは、今後詳細を詰めたい」としている。（9/25）

http://mytown.asahi.com/yamagata/news02.asp?kiji=5810