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2004年09月22日(水) 07時03分

根来コミッショナー、ストほったらかし日刊スポーツ

 日本プロ野球組織(NPB)の根来泰周コミッショナー(72)が、日本プロ野球選手会とNPBの協議交渉委員会が行われた17日午後に、都内で行われた「消費者機構日本」の設立総会に出席していたことが分かった。同団体は悪質商法や消費者被害の拡大を防ぐために旗揚げした任意団体。総会の日程は8月中旬に決まっていたが、運悪く? 史上初のストライキ決行が決まった日と重なった。関係者は「タイミングが悪かった」と話している。

 根来コミッショナーは、当初の交渉期限となった17日午後5時、東京・内幸町にあるコミッショナー事務局にいなかった。直線距離で約3キロ離れた東京・六番町の主婦会館プラザエフで、初代会長に就任した「消費者機構日本」の設立総会と、総会後の記者会見に出席していた。

 総会は午後4時から同5時10分ごろまで行われ、会見は同5時40分ごろに終わった。根来氏は労使協議が切迫する中、少なくとも約2時間、事務局を離れていたことになる。

 「消費者機構日本」は悪質商法や不当な契約による消費者被害の拡大を防ぐため、日本生活協同組合連合会など消費者団体が中心となって旗揚げした。今月末には内閣府へ特定非営利活動法人(NPO)の認証申請を予定している。公正取引委員会委員長を務めた根来氏が、初代会長への就任を依頼されたのは4月。オリックス、近鉄の合併が発表される1カ月前の5月中旬には就任を承諾したという。関係者は会長職について「無報酬のボランティア。年4回の理事会に出席していただき、重要案件は対応を相談する名誉職」と説明している。

 17日の設立総会は8月中旬に決まっていたため、根来氏は先約を優先し、総会へ出席したとみられるが、今月10日の暫定合意の結果、交渉期限が17日午後5時に延びた後も、同氏から消費者機構日本に対して、労使交渉が入った旨の連絡は入らなかった。このため、「お越しいただけるもの」と判断した消費者機構日本も、総会の日時の変更は検討しなかったという。

 コミッショーナーと会長の兼務に問題はないが、時期が時期だけに批判の声が噴出してもおかしくない。消費者機構日本の関係者は「タイミングが悪かった」と言葉少なに話している。消費者機構日本会長の任期は2年。コミッショナー辞任を表明している根来氏だが、会長辞任の申し出はないという。

[2004/9/22/07:03 紙面から]

http://www.nikkansports.com/ns/baseball/p-bb-tp0-040922-0009.html