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2004年09月22日(水) 08時49分

昔のCM10万本、廃棄の危機 保管コストかさむ朝日新聞

 戦後のテレビ史を彩ったCMのうち、85年以前の原版のほとんどが捨てられ始めている。多ければ約10万本に達する。廃棄対象は、フィルムや旧式ビデオのもので、保管やデジタル化のコストがかさむのが主な理由だ。

 CMの原版は放映終了後、制作会社や広告主、広告会社などの申し合わせで、制作会社が2年間保管することになっているが、広告主などの要望に備え、以後も保存されていたものも多かった。

 日本テレビコマーシャル制作社連盟(JAC)によれば、85年ごろまでに制作されたCMの総推定本数は30万〜40万本。昨年、JACと日本広告業協会が調べたところ、フィルムや旧式ビデオによるものでは約10万3000本が保管されていたが、保管コストが多額にのぼるうえ、「もはや視聴自体が困難」として、廃棄候補にした。

 広告主などから要望があったものは残すが、それ以外は7月から制作会社が廃棄を始めた。

 JACの杉本誠事務局長は「有名CMはすでに保存されている」と話すが、全国広告関連労働組合協議会の藤井勝敏事務局長は「無名なCMでも、産業の変遷など時代がうかがえる。工夫すれば視聴も可能。『CMアーカイブ』作りを訴えたい」という。

 広告労協では、公開ディスカッションを26日午後1時30分から東京都千代田区飯田橋3丁目の東京しごとセンター大講堂で開く。無料。広告労協(03・3545・6279)まで要予約。

(09/22 08:49)

http://www.asahi.com/culture/update/0922/003.html