悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年09月21日(火) 14時51分

Firefox、5日間で100万回のダウンロード--予想をしのぐスピードで目標達成CNET Japan

 Mozilla Foundationは、10日間で100万ダウンロードというFirefoxの目標を、何日も前倒しで達成した。

 同グループによると、6日前にリリースされたFirefox 1.0のプレビューリリースは、5日目の早朝に100万ダウンロードの目標を超えており、米国時間20日午後の時点ではダウンロード数は130万に達しているという。

 Mozillaの広報担当を務めるBart Decremは、当初の目標達成について聞かれ、「予想以上という生易しいものではない。われわれは、新ブラウザのダウンロード記録を塗り替えており、みなが代替ブラウザに乗り換える準備ができていると思う」と語った。

 この場合の代替とは、もちろんMicrosoftのInternet Explorerブラウザを意識したものだ。Microsoftがスタンドアロン版IEの開発を断念し、Firefoxがウェブユーザーや開発者などからますます温かく迎え入れられるなか、FirefoxがIEのマーケットシェアを徐々に奪いつつあるとのデータを示す情報がいくつか出されている。

 AOL Time Warnerから昨年スピンオフした非営利団体のMozilla Foundationは、1998年にNetscape Communicationsと傘下のMozilla.orgが立ち上げたオープンソースの開発作業を引き継いだ。企業が支援するオープンソース開発の草分けとされているにもかかわらず、Mozillaは最近までIEの強力なライバル製品を生み出せずにいた。

 度重なるセキュリティ問題や、もう何年も大幅な機能や標準のアップグレードが無いことを理由に、IEの評判が打撃を受ける一方で、Mozillaは同名のブラウザの小さく高速なバージョンとしてFirefoxを設計する取り組みに力を注いだ。Firefoxは、バージョン1.0のプレビューリリースが出る数カ月前から、ユーザーを惹き付け、またいくつかの賞を獲得して評判になっていた。

 現在Mozillaでは、セキュリティ専門家や悪質なハッカーがFireforxのセキュリティ面に厳しい目を向ける機会が増えたことや、1日数十万件というダウンロードへの対応に追われるなど、成功に伴う問題に直面している。

 DecremはFirefoxがプレビューリリースであるにもかかわらず100万ダウンロードを達成した点を強調した。最終版のFirefox 1.0は今秋に完成が予定されている。

 同ブラウザがプレリリースの状態でも、Mozilla Foundationが新たに立ち上げたボランティアマーケティングサイト「Spread Firefox」のプロモーション活動は順調に進んでいるようだ。Decremによると、同サイトでは米国時間14日の立ち上げ以来7500人以上のボランティアが参加を申し込み、また訪問者は1日150万人以上を超えているという。

 Decremは、Spread FirefoxのボランティアによってFirefoxを幅広い層に売り込む新しい構想が数日中にも明らかになる、と語った。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

海外CNET Networksの記事へ

関連記事
IEからFirefoxへの乗り換えユーザーが増加中--米報告 - 2004/09/16 12:24
Mozillaなどに10件のセキュリティホール--最新版で修正 - 2004/09/16 10:33
Firefoxのバージョン1.0PRがリリースに--大人気でダウンロードサイトも悲鳴 - 2004/09/15 09:39


 ■CNET Japanニューズレター(無料)
  毎朝メールで最新テクノロジー・ビジネス情報をお届けします。お申し込みはこちら。

[CNET Japan]
http://japan.cnet.com/
(CNET Japan) - 9月21日14時51分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040921-00000005-cnet-sci