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2004年09月18日(土) 03時17分

ウソで買い戻し停止…出資法違反事件の宝石会社読売新聞

 宝石販売会社「グランドキャピタル」(東京都新宿区、破産)の出資法違反事件で、同社が宝石のマルチまがい商法を始めて約1年後の2002年7月、元会長の矢吹寿雄容疑者(42)(逮捕)らが「コンピューターのウイルス感染」をでっちあげ、会員への買い戻し金支払いを停止していたことが17日、大阪、大分両府県警の合同捜査本部の調べでわかった。

 会員との契約を新規会員獲得を強制する内容に一方的に変更したことも判明。捜査本部は、商品購入額の「倍額配当」の約束期限だったこの時期、同社はすでに破たん状態に陥っていたとみている。

 調べでは、同社は01年6月ごろから、「1年で商品購入額の倍額が受け取れる」のうたい文句で宝石を販売。当初は分割で買い戻し金を会員に支払っていたが、次第に滞り始め、02年7月、「コンピューターのオンライントラブルで支払いが遅れている。9月から正常業務に戻る」と通知。買い戻し金の支払いを全面的にストップした。

 9月に入ると、突然、同社ホームページが削除され、本社や支店の電話もつながらなくなったという。

 一方、同年6月、同社は約3000人の会員に対し、「1人につき、毎月30万円以上の商品を販売して新規会員を獲得できなければ、支払いを即座に停止する」との内容に契約を変更する旨の通知書を郵送。従わない会員を除名処分にした。

 元社員らは捜査本部の聴取に対し、「通知書郵送の直前、本社で開かれた幹部会議の内容を記したノートに『コンピューターがウイルス感染したことにして支払いをストップさせる』『クレームを言う会員は除名』と書かれていた」などと明かしたという。

 捜査本部は同日、同社元営業本部長・佐藤哲男容疑者(51)ら2人を出資法違反容疑で逮捕。一連の逮捕者は計7人になった。
(読売新聞) - 9月18日3時17分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040918-00000401-yom-soci