悪のニュース記事

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2004年09月16日(木) 14時09分

9月16日付・よみうり寸評読売新聞

 佐世保・小六女児殺害事件で〈なぜ〉を最も知りたかった人の手記は涙なしには読めなかった。書く立場から突然、書かれる立場になった人の文でもある◆被害者の父、御手洗恭二さん(毎日新聞佐世保支局長)は審判の決定について率直に思いをつづった。「改めて親子や家族の大切さと難しさを感じています」が胸を打つ◆審判に鑑定や調査の限界を思いつつ、加害者を「一般に普通と呼んでいる子のようだ」と思った。自らも、わが子、さっちゃんの苦しみを知らなかったとも書いている◆審判の決定は加害女児の人格特性をあげたが、軽度ともした。両親の目配りが十分ではなかったと育て方にも触れた。が、「この状況が当てはまる家庭は少なくないだろう」と御手洗さん◆この程度の特性?の子でも、こんな大変なことをしてしまうのか。戸惑いは依然残る。「親が子どものすべてを理解することはできないと分かった上で、理解する努力を続けてください。それぞれの家がそれぞれのやり方で」◆「子を理解する最後の砦(とりで)は親」が御手洗さんの悲痛な思いだ。

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20040916ig05.htm