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「５年間完全ノーワックスを実現」。大阪市のカー用品販売会社が、車の光沢を保つコーティング剤の広告でこんな表示をしたところ、東京地裁が１５日、待ったをかけた。飯村敏明裁判長は「商品の品質を誤解させかねず、不正競争防止法に触れる」と述べた。
同社を相手に、東京都内のカーワックス製造会社が起こした裁判の判決で、飯村裁判長が表示の一部禁止を命じた。
問題となったのは、コーティング剤のカタログに記載された「５年間完全——」「その輝きにワックスはいらない」などの表示。
判決は、「光沢を５年間も保つ効果は認められないし、この表示を信じた消費者はワックスよりコーティング剤を選ぶこともありうる」と指摘。誤解を招く表示で与えた損害分として同社に１０００万円の支払いも命じた。
なお、「ワックスはいらない」という宣伝については、「効果を強調した表現にすぎない」として使用を認めた。(09/15 21:07)