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2004年09月14日(火) 03時02分

明治乳業 汚染粉乳を再使用 大腸菌群検出、出荷停止に産経新聞

 北海道の明治乳業稚内(わっかない)工場が、大腸菌群が検出された脱脂粉乳を再使用し、北海道保健福祉部が指導をしていたことが十三日、分かった。製品は出荷を取りやめ、市場には出回っていない。
 厚生労働省や明治乳業などによると、北海道が今年七月十四−十五日にかけ、稚内工場内の自主的製造記録を検査したところ、大腸菌群が検出された脱脂粉乳八百一袋(二十五キロ入り)を発見した。
 このうち三十袋は水に溶解して再使用、ほかの生乳から処理された脱脂乳と混合して、脱脂粉乳三千百九十四袋が製造された。
 食品衛生法では、大腸菌群が検出されるなど規格に合わない食品を使用してはならないと定められており、北海道は倉庫に保管していた製品を移動しないように指示。
 これを受け、明治乳業は出荷を取りやめ、全製品を飼料にした。
 明治乳業では原因について、包装前の脱脂粉乳を貯蔵しているステンレス性のタンクに残っていた粉が湿気を吸い、菌が付着したとみて、このタンクの清掃消毒を実施した。
 約一万五千人に被害が出た平成十二年の雪印乳業食中毒事件も、黄色ブドウ球菌に汚染された脱脂粉乳を再使用したことが原因だった。
 しかし、今回検出された大腸菌群は土や海水など環境中にある雑菌の総称で病原性はない。
     ◇
 明治乳業の話「今回の北海道保健福祉部の見解を受け、社内への周知徹底を図り、再発防止に向け、設備の改善などに努めていく」 
(産経新聞) - 9月14日3時2分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040914-00000021-san-soci