2004年09月10日(金) 17時41分

口座不正利用犯罪の防止対策を話し合う−−県警と金融機関　／滋賀（毎日新聞）

　「オレオレ詐欺」など銀行口座を不正に利用した犯罪が激増しているのを受け、県内の金融機関などで組織する県金融機関防犯対策協議会は９日、大津市で「口座不正利用などの犯罪防止対策会議」を開いた。金融機関関係者による口座の不正利用など犯罪防止を目的とした会議は県内では初めて。
　冒頭で同会代表の杉中明和・滋賀銀行取締役総務部長が「各金融機関同士や県警との連携を深め、防犯対策によりいっそう取り組もう」とあいさつ。県内の金融機関の防犯担当者や県警関係者らが、オレオレ詐欺の防止対策、不正に口座を利用した犯罪の防止対策などについて話し合った。
　一方、県警は９日、「オレオレ詐欺の未遂事案の分析結果」を発表。今年１月〜８月に県内で発生した「オレオレ詐欺」２２６件のうち、未遂に終わった１９３件を分析したところ、８０歳以上の人の被害の防止率が１００％であることが分かった。県警生活安全部の大林正雄参事官は「（不審な電話があった場合）８０歳以上の人の多くは誰かに相談している。そこが防止率１００％の秘けつでは」と話している。【深尾昭寛】

９月１０日朝刊　

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040910-00000308-mailo-l25