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2004年09月04日(土) 03時11分

BSE検査見直し、「20か月以下」対象外で検討へ読売新聞

 BSE(牛海綿状脳症=狂牛病)対策として、食肉処理されるすべての国産牛を対象にした検査体制の見直しを検討している内閣府の食品安全委員会プリオン専門調査会(座長=吉川泰弘・東大教授)は3日、「生後20か月以下の牛の感染を、検査で見つけるのは困難」とする見解をまとめた。

 6日の同調査会で了承される見通しで、厚生労働省と農水省は、20か月齢以下の牛を検査から除外する方向で検討に入る。

 専門家の見解がまとまったことで、米国産牛肉の輸入再開を巡る日米協議は、9月中にも再開される可能性が出てきたが、米国側は8月下旬、検査対象を24か月齢以上とする案を打診してきている。

 同調査会では7月、全頭検査見直しを容認する報告書案をまとめた。その後、病原体の蓄積が少なく、検査しても感染を発見できない牛の月齢について検討。国内で生後21か月の感染牛が見つかっていることから、検出限界を20か月齢で線引きする方針で一致した。

 厚労省によると、2003年度に食肉処理された国産牛約111万頭のうち、20か月齢未満の牛は7%。
(読売新聞) - 9月4日3時11分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040903-00000315-yom-soci