2004年09月03日(金) 00時00分

新手オレオレ詐欺（朝日新聞・）

　　孫や息子などになりすまし電話で現金を無心する「オレオレ詐欺」が、１日から２日にかけ県内で新たに３件起き、計５９０万円の被害の届けがあった。被害者に事実関係を確認させないため携帯電話をずっとつないだまま、現金を振り込む様子を「実況」させるという新たな手口もあり、県警は注意を呼びかけている。

　　大聖寺署の調べでは、２日午前１０時ごろ、加賀市の無職女性（４８）の自宅に、息子を装う男から「事故を起こした」と、泣きながら電話があった。続いて電話に出た別の男が「相手の車は組長の車だ。金を振り込めないなら、息子がどうなっても知らない」などと言って二百数十万円を要求し、銀行口座に１００万円を振り込ませた。

　　この際、男は女性に電話の受話器をあげたままにするよう指示したうえ、さらに携帯電話の番号を聞き出して通話。女性が自宅を出て現金を振り込むまで１時間にわたって携帯電話を切らさなかったという。

　　県警捜査２課のまとめでは、今年の県内のオレオレ詐欺は８月末までに５１件、被害総額計約９千万円にのぼる。幹部は「今回のようなケースは初めて。事実関係を電話で息子らに確認させないためだろう」と警戒する。

　　また、金沢西署の調べでは、２日午前１０時１０分ごろにも、金沢市の主婦（５６）の自宅に、泣き声の息子を装う男らが電話をし、「組長の車との事故」を理由に、１８０万円を振り込ませた。１日には、同市の男性臨時職員（６８）の自宅に、警察官を装う男が「息子さんが事故を起こした。相手は妊婦」と電話をかけ、示談金として３１０万円を振り込ませた。

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http://mytown.asahi.com/ishikawa/news02.asp?kiji=7766