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2004年09月03日(金) 00時34分

破断や亀裂、390件と推計 三菱ふそう監査結果朝日新聞

 大型車の金属部品「クラッチハウジング」の欠陥問題で、国土交通省は2日、三菱ふそうトラック・バスへの立ち入り監査結果を公表した。事故隠しや虚偽報告などの違法行為は認められなかったが、交換部品の調査結果から、非公表の破断や亀裂が390件あったと推計した。通常は廃車まで交換しないクラッチハウジングの交換率も、同社は他メーカーに比べて突出していた。

 三菱ふそうは8月末、01年以降に本社から各販売会社に出荷された交換部品の交換理由調査で、約25%で破断や亀裂が生じていたと公表した。国交省はこの結果を精査。破断や車輪脱落、亀裂が交換部品の約6割で起き、出荷の記録が残っている98年以降の発生件数は約390件と推計した。

 同社は5月にリコール(無償回収・修理)を届け出た際、本社に報告された商品情報連絡書の情報から、破断や亀裂が90年以降67件あり、死亡事故を含めた人身・物損事故も21件と公表していた。

 しかし、交換部品の調査で判明した破断や亀裂は、同連絡書に1件も記載されていなかった。

 また、同社の交換部品出荷数は年間1万台当たり13.3台で、他の国内トラックメーカーの133倍〜4倍と突出していた。同社は96年から00年までリコールを回避して違法なヤミ改修をしていたが、販売会社への指示が徹底されず、対象車約4万6千台の実施率は0.4%で、欠陥は完全に放置されていたと国交省は判断した。(09/03 00:24)

http://www.asahi.com/national/update/0903/001.html