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2004年09月03日(金) 07時03分

アダルト番組の利用料払え 架空請求チラシ出回る 石巻河北新報

 宮城県石巻市内で8月末、電話のアダルト情報番組を利用したと偽って、債権回収を通告するチラシが戸別配布された。「悪質滞納者殿」と書かれ、配布先を示した住宅地図のコピーを転載するなど手が込んでいる。住民を無差別に狙った架空請求とみられ、「自宅を直接訪問する」などと脅し文句が並んでいる。住民は「悪質業者がすぐそばに迫っているようで怖い。このまま放置しても大丈夫か」と深刻に受け止めている。

 架空請求は各種リストをもとに、はがきや電子メールを個別に送り、支払いを迫る手口が主流。チラシを住宅地にばらまいて支払いを迫るケースは、これまでに例がない大胆な手口だ。

 チラシは「東京地方裁判所申し立て・自宅訪問決定」などと書かれた内容証明書用紙と、「再三の請求に対し、電話の1本もないということは、初めから払う意思のない確信犯と認識している」などと脅し文句を並べた真っ赤な紙の2枚組。

 石巻市向陽町の住宅地では、8月30日夜から31日朝にかけて各家庭の郵便受けに入れられた。

 債権回収業は法務大臣の許可が必要だが、チラシの差出人「ユニックス」(東京都豊島区東池袋)は許可を受けていない。記載された住所に該当する事務所はなく、電話はつながらない。

 「取るに足らない」とチラシをすぐに捨てた人もいるが、住民の1人は「架空請求は無視するのが最も有効な防御策と聞いているので、はがきや電話による請求には取り合わないようにしているが、自宅が特定されているので、手口がエスカレートしないか心配だ」と不安を訴える。

 石巻署は「架空請求なのか個人に対する攻撃なのか判断できないが、無視するしかない。チラシから指紋を採取できることもあるので、チラシを提供してほしい」と話している。
(河北新報) - 9月3日7時3分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040903-00000006-khk-toh