2004年08月31日(火) 02時11分

ヤミ金被害者救済へ　弁護士有志　凍結口座の貯金を返還（西日本新聞）

　【宮崎】　県警が摘発したヤミ金融業者の郵便貯金口座に二百八十万円が残されていることが分かり、県弁護士会消費者問題に関する委員会の有志が被害者へ返還する取り組みを始めた。「民事訴訟抜きで被害者救済ができれば、全国でも珍しく、ヤミ金事件の解決モデルにしたい」と話し、被害者へ連絡を呼びかけている。

　問題の口座は、七月九日に宮崎南署に逮捕、起訴された西並昭彦（３３）、浅井勇司（２９）の両被告の二口座。二人は「リバー」という業者名や「古賀」「横山」「浅田」の偽名を使い、無登録、高金利で金を貸していたとされ「ミズノ」「フジワラ」名義の口座に返済金を振り込ませていた。

　県警は七月十二日、二口座を凍結。立件したのは宮崎市の女性に二万円を貸し付けた一件のみだが、両被告も被害弁済に応じると話していることから、弁護士有志に被害者の解明を依頼した。

　被害金全額が戻るわけではないが、弁護士有志は、証拠となる郵便局発行の「払い込み受領証」を持っていれば、民事訴訟を経ないでも返還されるよう、日本郵政公社と交渉中という。

　相談は、払い込み受領証などを持参して柏田芳徳弁護士＝０９８５（６２）０５８０＝へ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040831-00000009-nnp-l45