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2004年08月28日(土) 00時00分

秋田の温泉表示「灰色」も/県の実態調査朝日新聞・

 「悪質」はなし

 全国で騒がれている温泉の表示問題。県が27日に発表した実態調査で、県内では、温泉に入浴剤を混ぜるような悪質なケースは確認されなかったという。だが、公衆浴場なのに、屋号で「温泉」と名乗ったり、ラジウムにさらした水を「準天然温泉」と表示したり、利用者が勘違いしそうなケースも見つかった。

 調査は8月23〜26日、県内にある計874カ所の温泉施設、公衆浴場、旅館を対象に実施。これとは別に、有色系温泉の計113施設で、入浴剤使用の有無を確認した。

 その結果、温泉と間違うような表示で、口頭での指導が必要なケースが3件見つかった。

 由利地域では、温泉法上の温泉にはならないのに、施設内に「湯治場」と記して、湯気が目印の「温泉マーク」を掲げていた公衆浴場があった。この施設も含めた2カ所が、町のホームページ(HP)では「温泉」と紹介されていた。

 秋田市周辺の施設では、鉱石ラジウムにさらした水道水を「準天然温泉」と名乗っていた。水を鉱石で濾過(ろ・か)しても温泉法上の温泉にはならないが、「準天然温泉」という規定もなく、同法違反とも言い切れない、という。

 これら3件のほかに、屋号で「○○温泉」と名乗る公衆浴場が5件、湯気が立ち上る「温泉マーク」の看板を掲げていたところも1件あった。

 しかし、いずれも49年に同法が施行される以前から、屋号で「温泉」と名乗っていたため、同課は「口頭指導」まではせず、「改善の協力」を求めるだけにした。

 また、温泉の掘削許可や成分分析までしながら、利用許可を受けていなかった小規模な温泉旅館が3件あったという。

 県の担当者は「注意や指導の対象になったのは小さな旅館や、地元の人が行くような公衆浴場だった。県外客が多く訪れるところを含め、正しい情報を寄せてもらったと思う」としている。

(8/28)

http://mytown.asahi.com/akita/news02.asp?kiji=6158