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2004年08月25日(水) 00時00分

新手の詐欺気を付けて シルバー人材センターや警察官装う 中日新聞

 人の善意や弱みにつけこむ詐欺−。時世に合わせてだまし方が変わる。子どもを装った「おれおれ詐欺」が有名になり、不届き者たちは新たな手口をひねり出した。シルバー人材センターのお年寄りをかたったり、警察官の声色を使ったり。果てのない、いたちごっこは続く。


◆屋根修繕し18万円要求

 お年寄りの労働力を社会に生かすシルバー人材センターを装って民家の屋根などを修繕し、高額の作業代を請求する訪問販売が今月、豊橋市内で相次いでいる。センターは「働く意欲をもった高齢者の信用を失わせる悪質な行為」と憤慨する。

 センターによると、シルバーを名乗る男の二人組が十九日朝、市内の独り暮らしの無職女性(80)宅に押し掛け、家の耐震工事をする意思があるかないかを質問した。

 女性が「雨どいの具合が悪い」ともらすと、二人組は翌日、仲間三人を連れて五人で再び現れ、屋根のひさしの古くなった部分に数十センチの木を数本だけ打ち替えた。雨どいは直っていなかったが、男たちは十八万円を要求。女性は怖くなってその場で支払った。

 今月に入り、同様の被害相談や苦情が計四件、センターに寄せられている。いずれも独り暮らしのお年寄りで、被害額は二−十八万円。このほか、被害者がだまされたと気づいていないケースもあるとみられる。

 シルバー人材センターは六十歳以上のお年寄りで構成されているが、被害者らの話を総合すると、詐欺の男たちも六十代後半の高齢者。「仕事がなくて困っている」と同情を誘う男もいた。センターのにせの会員証を見せ「これは本物だ」と念を押した。領収書の電話番号はでたらめだった。

 センターは、清掃や草刈り、大工などの仕事を企業や家庭から請け負い、お年寄りの会員にあっせんする。収益を目的とせず、ボランティア感覚で仕事を引き受ける会員も多い。会員が仕事の契約や現金を客と直接やりとりすることはない。 (丸田 稔之)

◆警察官名乗り電話 事故の示談金請求

 蒲郡市内で今月、警察官を装ったうその電話で「お宅の子の交通事故で相手に示談金の支払いが必要」と金をだまし取ろうとする詐欺未遂事件が発生。おれおれ詐欺の変形といえる手口で、蒲郡署が注意を呼び掛けている。

 署によると、同市形原町の女性(54)の自宅に二十日昼、聞き慣れぬ女の声で電話がかかった。女は「蒲郡署の者だ」と名乗り、被害女性の長男が事故を起こしたと連絡。「相手は暴力団。現金を用意して」と求めたという。

 女が、被害女性の長男の誕生日を正確に告げたため、女性と夫は信用して“示談”のための金を用意したが、女性の娘が「警察に相談を」とアドバイスしたため、犯人が要求した金融機関の口座に金を振り込まずにすんだ。

 「警察は事故の示談に介入しない」と蒲郡署。「関係する署の電話番号を自分で調べて問い合わせて」とインターネットの署のホームページなどで訴えている。


http://www.chunichi.co.jp/00/ach/20040825/lcl_____ach_____005.shtml