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2004年08月21日(土) 07時04分

温泉の使用実態公開へ 宮城・秋保温泉旅館組合河北新報

 秋保温泉旅館組合(仙台市太白区)は20日、各旅館が浴槽ごとに温泉水の使用状況を表示するなど、温泉の品質についての情報公開を徹底する独自の対応策を決めた。加盟する16旅館に同組合がアンケートを実施した結果、いずれの旅館でも、温泉水を使用していないことや温泉水と水道水の混合比率などについて、明確な表示はしていないことが分かったという。

 組合は、利用者に水道水や井戸水の風呂を温泉と誤認させかねないとして、浴槽ごとに温泉かどうかの表示を義務付けることにした。サウナの隣にある水風呂や薬草風呂なども含めて4旅館の19浴槽で温泉水を全く使用していなかったが、組合はすべての浴槽を表示対象とした。

 温泉水を使用した風呂であっても、旅館や浴槽によって温泉水と水道水などとの混合比率が異なっており、その比率を明らかにすることも今後の検討課題にした。
 組合の佐藤善也事務局長は「旅館にとって不利な内容もあるが、情報公開を徹底することで利用者に信頼性をアピールしたい」と話している。

<旅館3軒は入湯税なし>

 秋保温泉旅館組合が実施したアンケートでは、加盟する16軒のうち、入湯税を徴収していない旅館が3軒あることも分かった。これらの旅館は温泉利用許可を得ておらず、「温泉」という表示もしていないという。組合は「手続きミスだと思うが、詳しいことは分からない」と話している。

 3軒のうち2軒は、それぞれ敷地内の井戸から高温の湯がわいたとして、温泉法で定める温泉として表示できるよう、県の温泉台帳への登録と、保健所への温泉利用許可申請の準備を進めているという。

 準備中の1軒の支配人は「館内には誤解を招く『温泉』などの表示はない」と主張。もう1軒のおかみも「組合の指導に従い、当面は温泉でないことをきちんと表示する」と話している。
 残る1軒は、温泉としての申請はしていない。組合は、温泉を引いているかどうかを加盟の条件にはしていない。

 作並温泉、秋保温泉を含め、仙台市内の温泉旅館、公衆浴場など全371施設について、市は今月末まで、源泉の所在や温泉の表示などを確認する方針。「営業実態を調べ、必要なら是正を指導したり、県に情報提供したりする」(健康福祉局)という。
(河北新報) - 8月21日7時4分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040821-00000006-khk-toh