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2004年08月20日(金) 00時00分

県警のパソコンが足りない朝日新聞・

 県警職員2300人 配備わずか600台

  県警のパソコンが足りない−−。約2300人の職員がいる県警で、配備数は約600台。事件や事故の調書もパソコンのワープロが主流で、警官必須の道具になりつつあることから、許可を得て、職場に持ち込まれた私物のパソコンは配備数の倍にもなる。

  事件や事故の個人情報も扱うため、私物でありながら電子メールなどもできず、職場の不満は根強い。県警は1・5人に1台を目標に配備を進めるというが、目標達成にはまだ時間がかかりそうだ。

 1200台の私物で対応

  県警情報管理課によると、配備されたパソコンは7月末現在で県警本部に348台、県内全15署230台で、計578台。来年度は約400台、その後の2年間でさらに計200台を増やす計画というが、それでも目標までにはまだ約300台足りない。各総合支庁も含め約3700人の職員に計4280台と、1人1台以上のパソコンが配備されている県庁に比べて、大きく出遅れている。

  メールできず

  配備パソコンが十分でないことから、持ち込まれた私用パソコンは約1200台。事件や事故の被害者など個人情報も扱うので所属長の許可が必要で、情報流出を防ぐためにインターネットへの接続が禁止され、電子メールもできない。いったん持ち込んだものは許可なく持ち出しが禁止されるなどの制約が多い。

  同課は「いずれ配備数は増える。私物の利用は過渡的な状況」と説明するが、ある職員は「仕方がないけど、自分で買ったのに自由に使えないのはいかがなものか」と不満顔だ。

  手書き今や昔

  県警でのパソコン需要が高まったのは01年から。縦書きだった警察、司法関係の文書はA4用紙に横書きに変わり、捜査の現場でもパソコンを使う機会が増えた。犯人を前に調書をとる刑事の姿はドラマの中だけになりつつあるという。

  現場幹部からも「手書きのころは、字を間違えないよう調書を書くにも緊張したものだが、今は45歳以下はパソコン」(小野弘信・捜査1課次長)、「捜査員はほぼ全員がパソコン。手書きの調書は生の声という気がするけどな」(柿本秀陽・捜査2課次長)などという声も漏れるが、「パソコンは便利で必需品」という意見では一致している。(8/20)

http://mytown.asahi.com/yamagata/news01.asp?kiji=5637