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2004年08月17日(火) 10時22分

<青果産地偽装>かぼちゃで荷主関与強まる 大阪市の三セク毎日新聞

 大阪市の第三セクター「大阪港埠頭(ふとう)ターミナル」の青果産地偽装事件に絡み、01年12月にトンガ産のカボチャ約20トンをメキシコ産の箱に詰め替えて出荷していた問題で、同社の取締役青果倉庫部長=当時=が荷主の青果商社「ローヤル」(京都市)に対し、「荷主の指示によって偽装したことを認めた担当者を、懲戒処分にした」と報告していたことが16日、関係者の証言で分かった。報告後、ローヤルの担当者も退職した。ターミナル側は「ローヤルが、偽装指示を確認できたと認識した」と話しており、同社が偽装に関与していた疑いが強まった。
 ターミナルの説明などによると、偽装したのは当時の営業課長代理。社内調査に「荷主(ローヤル)の指示で偽装した」と認めたため、同社は02年7月、厳重注意の懲戒処分にした。
 一方、ターミナルの谷間育宏常務はこれまで、「偽装に荷主が関与したかどうかは、荷主に失礼だと考え、確認しなかった」としていた。しかし、担当者の処分文書には「荷主の指示で偽装した」と明記。ローヤルは、実際には02年7月段階で「偽装への関与」の情報をターミナルから事後報告として得ていたという。
 ローヤルは、毎日新聞の取材に「偽装には全く関与しておらず、ターミナルからは何も説明を受けていない。事実関係は近畿農政局に報告義務があり、何も答えられない」と話している。
 事件を巡っては、中国産ブロッコリーの米国産への偽装を含め、ローヤルが偽装を指示したかどうかが焦点の一つになっている。【沢田石洋史、井上大作、中川博史】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040817-00000028-mai-soci