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2004年08月16日(月) 16時05分

03年度・県内の消費者相談、過去最高の1万6377件 /岩手毎日新聞

 ◇「携帯」「ネット」からみの不当請求急増
 ◇「安易に応じない」−−県民生活センター、警戒を呼びかけ
 県民生活センターは03年度に県内の消費者窓口に寄せられた生活相談の状況をまとめ、総相談件数が過去最高の1万6377件を記録したことが分った。特に携帯電話の有料情報サービスなどをめぐる不当請求に関する相談が急増。同センターは「安易に請求に応じないで相談してほしい」と警戒を呼びかけている。
 相談状況は、生活センターと地方振興局の相談室で受け付けた件数を集計。件数は02年度に比べ6024件(58・2%)の増加で、集計を始めた72年以降、最高件数を記録した。過去9年のデータをみても、毎年記録を更新し、歯止めがかからない状態にある。
 相談件数のうち、業者とのトラブルで生じた「苦情相談」が全体の8割にあたる1万3295件で、02年度と比較して6207件(87・6%)上回り、初めて1万件の大台に乗った。相談者の内訳は、男性が9806人(59・9%)で、女性が5604人(34・2%)。年代別では20歳代が最多で、20〜40歳代までが全体の61%を占めた。
 相談内容で目立つのが、携帯電話やインターネットによる有料情報サービスの不当請求事案で、02年度と比較し5434件増の7446件になった。ここでも男性の相談が5335件と女性(1691件)を大きく上回った。
 手口は、業者が携帯電話を1度だけ鳴らし、相手が出る前に切る、いわゆる「ワン切り」や、不特定多数に送信するメールがきっかけ。携帯電話の所有者が着信履歴をたどってかけ直したりすると、有料のアダルトサイトや出会い系サイトにアクセスする仕組みになっている。
 その後、不当な利用料金を請求されたり、あるいは「債権回収センター」などと実在機関と混同するような名称を使って「料金未納の最終通達書」などと記載した封書やメールを一方的に送りつけ、架空請求するケースが横行している。
 県民生活センターは「悪徳業者は巧妙な手口で不当請求をしてくる。不審に思ったら、請求に応じる前に相談窓口まで情報提供してほしい」と注意を呼びかけるとともに、今回の相談件数の増加傾向を受け「県警と連携をとって、県民に周知徹底を図り、未然防止に努めたい」と話している。【橋本勝利】

8月16日朝刊 (毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040816-00000067-mailo-l03