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2004年08月15日(日) 02時46分

南米産バナナ、最大手の港湾運送会社も入荷日偽装読売新聞

 大阪市の第3セクター「大阪港埠頭ターミナル」の南米産バナナの入荷日偽装問題を巡り、国内最大手の港湾運送会社「上組」(本社・神戸市)も、同様にバナナの在庫品を新しく入荷したように偽装していることが14日、分かった。

 両社で相互に在庫品を受け入れ、それぞれの倉庫に新たに陸揚げされたバナナとともに入荷したように偽り、台帳や伝票に記載して出荷しているという。荷主は同じ東京の輸入会社で、上組も「荷主から依頼された」としている。

 関係者によると、輸入会社はエクアドル産バナナを毎週、約10万箱(約1300トン)ずつ輸入。大阪港と大阪府堺市の堺泉北港で交互に陸揚げし、大阪港ではターミナル社、堺泉北港では上組が通関、保管などを請け負っている。

 それぞれの港の倉庫で保管中のバナナが売りさばけなかった場合、もう一方の港へトラックで運び、新たに陸揚げしたものと一緒に出荷。上組は、大阪港から搬送された在庫品を堺泉北港に入ったばかりの品物とともに出庫しているという。

 上組幹部は読売新聞の取材に対し「売れにくい時だけで、いつもやっているわけではない。品質がよければ問題ないと考えている」としている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040814-00000312-yom-soci