2004年08月14日(土) 00時00分

有害情報から子ども守れ セーフネット事業が初会合 （東京新聞）

　インターネットや携帯電話で提供されるアダルトサイトなどの有害情報から子どもを守る「県子どもセーフネット形成事業」の第一回実行委員会（委員長・下田博次群大教授）が十三日、前橋市で開かれ、行政や学校、地域ぐるみでネット問題解決に取り組んでいくことを決めた。

　同事業は、長崎県佐世保市の同級生による小六女児殺害事件でネット利用の影響が問われたことを受け、有害ネット情報対策に取り組もうと文部科学省が全国十一県に委託。群馬県では六月、県や学校関係者、学識経験者などで実行委を発足した。

　委員会では、下田教授が「子どものネット問題解決には親はもちろん、学校や地域が連携して対応していくことが必要」とあいさつ。

　子どもが利用するネットの危険性を認識するため、実際にパソコンを使い子どもがよく利用するサイトを紹介。ここから、有害なアダルトサイトや出会い系サイトに簡単につながる場合があることを確認した。

　こうした現状を踏まえ、同委はビデオやテキストを利用した教育プログラムの開発や、インストラクターを育成する方針を決めた。

　開発したプログラムなどは、前橋市や館林市など三市のモデル地区の学校を対象にネット教育に活用していく。　（岸本　拓也）

http://www.tokyo-np.co.jp/00/gnm/20040814/lcl_____gnm_____001.shtml