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2004年08月13日(金) 17時15分

「オレオレ詐欺」未遂合わせ21件 手口巧妙、注意呼びかけ−−岩出署 /和歌山毎日新聞

 ◇那賀郡内での発生状況−−岩出署まとめ
 ◇架空請求の被害4件−−一度に291万円のケースも
 事故の示談名目などで多額の現金をだまし取る「オレオレ詐欺」が多発しているが、岩出署が那賀郡内での発生状況をまとめたところ既遂、未遂合わせ21件(被害額670万円)にのぼることがわかった。架空の料金請求の被害も4件(同400万円)発生。一度に291万円をだまし取られたケースもあり、同署は注意を呼びかけている。【岸川弘明】
 「オレオレ詐欺」は、家族の交通事故や金銭トラブルを仲裁する警察官などを装って電話し、銀行や信用金庫などの口座に現金を振り込ませてだまし取る手口。那賀郡では、実際に現金を取られる被害が4件あった。
 打田町内の女性(56)方には7月、警察官を名乗る男の声で、「ご主人が車に追突し、助手席の人がけがをして病院に運ばれた。相手は示談を望んでる」と電話があった。事故相手を装った男は、入院費と自動車修理費計220万円を大阪府内の信用金庫に送金するよう要求。
 女性は夫に確認せずに現金を振り込み、教えられた携帯電話に連絡すると、警察官役の男が1時間自宅で待機するよう指示。不審に思った女性が夫に電話し、だまされたことに気付いたという。
 他には、4月に那賀町内の女性(54)が、息子を名乗った男に291万円を取られたケースも。男は「借金返済ができなくて拉致される」などと泣きながら電話してきたという。
 架空請求は、はがきで「電子通信料金」などの名目で料金の支払いを要求する詐欺。「連絡のない場合は、裁判沙汰(ざた)になり財産差し押さえとなる」などと書いたはがきを送り付け、不安を感じた被害者が連絡先に電話すると、「このままでは裁判になる」などと脅迫。訴訟回避費用として現金を振り込ませ、最高で200万円を取られたケースがあった。同様のはがきが送られてきたという届け出は、同署だけで約100件あった。
 同署は「どちらの詐欺も手口が巧妙。よく事実確認してほしい。身に覚えのない請求書は無視し、不審に思ったらすぐに警察に相談を」と呼びかけている。

8月13日朝刊 (毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040813-00000251-mailo-l30