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2004年08月12日(木) 04時34分

備品紛失、ネット競売? NHK甲府、1年半放置し被害届産経新聞

 不祥事が相次ぐNHKで、甲府放送局のパソコンや図書カード、職員の私物ビデオカメラなどが持ち出され、一部がインターネットのオークションで売られていたことが十一日、分かった。同局は紛失の事実を把握した後も一年半以上にわたって放置しており、NHKは調査・監督が不十分だったとして、同日付で、当時の同放送局長と放送部長を口頭による厳重注意処分とし、甲府署に被害届を出した。
 同放送局によると、紛失したのは記者用パソコン、プリンター、八ミリビデオ、光磁気ディスクドライブ(計約二十三万円相当)と取材謝礼用の図書カード三百枚(十五万円相当)の備品、さらに職員の私物のビデオカメラ。いずれも十四年三月から昨年三月までに紛失した。
 昨年一月、ビデオカメラがネットオークションで売られたことが、落札者からの情報で分かった。NHKが調査したところ、図書カードを除くすべての備品も、同じ型番の製品がネットオークションに出されており、出品者の登録IDがいずれも同じであることも判明した。
 このためNHKは、備品などを内部関係者が持ち出し、ネットオークションに出した可能性が高いとみている。
 NHKでは、落札者からの情報や登録IDなどから、同局の元職員が関与した疑いを強め、事情を聴いたが、元職員は関与を否定し、昨年三月に個人的な理由で依願退職している。このためNHKは追跡調査を打ち切っていた。
 同局の小川幹男副局長は、産経新聞社の取材に対して「視聴者の信頼を裏切り、誠に申し訳ない。再発防止を徹底させたい」としている。元職員は産経新聞社の電話取材に、備品などの持ち出しは否定しており、ネットオークションに出たことについては「自分の登録IDを知っている知人が、勝手にやったのだと思う」と語った。(産経新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040812-00000019-san-soci