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2004年08月11日(水) 15時04分

ネットで「ムッ」とする強さ、リアルより強いと感じる人55%japan.internet.com

インターネットコム株式会社 と 株式会社インフォプラント がインターネット上のコミュニケーションについて調査を行ったところによると、インターネット上のコミュニケーションで「不快な出来事」を体験した人のうち、面とむかって話をしていたらその出来事は起こらなかったと考える人は42.4%いることが分かった。

この調査の対象は、自宅から PC などでインターネットを利用している、全国の10代〜60代のユーザー300人。19歳以下、20代・30代、40歳以上の3セグメントでそれぞれ100人ずつ、男女半数ずつを集めた。

対象者300人のうち、掲示板・メーリングリスト・チャット・メールのやり取り等で不快な思いをしたことがあるという人は41.7%だった。セグメント別に見ると、不快な思いをしたことがある人の割合が最も高いのは20代・30代男性で52.0%、最も低いのは40歳以上女性で34.0%だった。

ではユーザーが不快な思いをした出来事とはどのようなものだったのだろうか。最も多く選択されたのは(複数選択可)、「あるべき丁寧さがなかった」というもので55.2%、そのほかでは、「暴言・揶揄するような言葉を投げかけられた」(36.0%)、「相手の言い方になれなれしさを感じた」(35.2%)、「不当な非難を受けた」(32.0%)などが多かった。

また、不快な出来事を引き起こした要因については、「発言者の無神経さ・悪意」であると考えている人が最も多く75.2%、次が「ネチケットの欠如」で64.8%、以下「発言者の性格」が52.0%、「匿名性」が44.8%という結果となった。

不快な思いをした理由として「あるべき丁寧さがなかった」が最も多く、また不快な出来事を引き起こした要因として「ネチケットの欠如」が2位となったことから、インターネット上のコミュニケーションで起きる「不快な出来事」というのは、ある程度の気遣いやマナーの徹底で防げるものが一定の割合であると思われる。

リアルのコミュニケーションでもマナーが欠ける場合はあるだろうが、相手が「ムッ」とするのが目に見えない分、インターネットを通じてのコミュニケーションでは丁寧さを欠きやすい。調査の中で「不快な思いをした出来事は、面と向かって話していたら、起こらなかったトラブルだと思うか」と尋ねたところ、「そう思う」と答えた人は42.4%に上っている。

また、掲示板・メーリングリスト・チャット・メールのやり取り等で「ムッ」とする強さが、リアルのコミュニケーションで感じるよりも強いかどうかを尋ねたところ、「インターネット上のコミュニケーションのほうが、リアルより強いと思う」と答えた人は55.2%で半分を超える結果となった。ここからは、小さな出来事からでも大きなトラブルに発展する可能性があることを読み取ることができるだろう。

では、不快な出来事を体験したユーザーには、その後どんな変化があったのだろうか。調査結果(複数選択可)では、「インターネット上のコミュニケーションでは不快なことは起きるものだという心構えをもった」と答えた人が50.4%で最も多く、以下「トラブルが起きそうな相手をあらかじめ警戒するようにした」が46.4%、「良質な掲示板やメーリングリストを選ぶようにした」が41.6%、「掲示板やメーリングリストでの発言をなるべく避けるようにした」が28.8%、「見ず知らずの人とはメール等のやりとりをしないようにした」が14.4%、「不快な思いをしたときの対処法を見つけ、実行するようにした」が6.4%だった。“危ないものには近づかない”という対処が主流で、“反撃方法を身につける”という対処を取った人は少数派であるようだ。

不快な思いをしたことがない人も含め、300人全体で、「インターネットを通じてコミュニケーションをする上で、トラブルを避けるため心がけていることがある」という人は42.7%で、セグメント別にみると、20代・30代女性で最も割合が高く62.0%、10代男性で最も低く26.0%だった。

心がけている内容としては、「初めて会話を交わす人には敬語などをしっかり使う」「あいさつはしっかりとする」「なるべく丁寧な言葉遣いを心がけている」「個人情報はできる限り載せない」「文章を推敲する」など、基本的なことが多かったが、ともすると基本的ナマーにも手を抜いてしまうのがインターネット上のコミュニケーションということだろう。(
調査協力: 株式会社インフォプラント



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