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2004年08月10日(火) 00時00分

職権乱用容疑で警官逮捕陳謝する児嶋秀平警務部長(右)と横山伸首席監察官(左)=県警本部で朝日新聞・

 現職の警察官が捜査権限を利用し個人情報を不正に入手していた事件。逮捕された原沢一徳容疑者(43)は、男性の車のナンバーを調べるなど、情報入手に積極的にかかわっていたという。県警は情報が漏洩(ろう・えい)し、恐喝、傷害事件に利用された可能性もあるとみて捜査している。県警は情報管理について「事件の背景を究明するのが第一。厳しく処分することなどで再発防止に努めたい」という。

 調べによると、原沢容疑者は出張ヘルス店経営者から「店にクレームをつける男がいる」などと言われ、男性の身上調査を依頼された。原沢容疑者は男性が使ったホテルに出向いて男性の自動車のナンバーを調べ、県警内で照会。車の所有者情報から、男性の本籍がある宮城県内の町役場に身分照会したという。

 原沢容疑者は3月からこの店を利用し、経営者とは5月ごろ知り合った。調査を依頼されたときには、警察官の身分は明かしていなかったらしい。原沢容疑者は「大変なことをしてしまった」と反省しているという。

 県警は情報の照会については「すべてをチェックする態勢がある」としている。一方で、捜査のためと偽った今回の事件は、申告に偽りがあった場合に見抜く難しさも示した。

 情報の照会には、所属長の決済印が押された照会書が必要で、伊勢崎署の場合、久保田文麿副署長が押印していた。久保田副署長は取材に対して「個人情報の管理を徹底指導してきたが、警察への信頼を裏切る行為が起き、県民に申し訳ない」と謝罪した。

(8/10)

http://mytown.asahi.com/gunma/news01.asp?kiji=3797