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2004年08月10日(火) 03時04分

<伊香保温泉>水道水沸かし「天然」表示 一部旅館で毎日新聞

 群馬県の伊香保温泉で、一部の旅館が水道水やわき水を沸かして風呂の湯として使用しながら、「天然温泉」の表示や宣伝をしていた疑いがあることが分かった。伊香保町の関口俊二町長が9日に記者会見し、「期待と信頼を裏切る形となり、おわび申し上げる」などと謝罪した。
 伊香保温泉は茶褐色の湯が出る「黄金(こがね)の湯」と、無色透明の「白銀(しろがね)の湯」の二つの源泉があり、同温泉旅館協同組合には計56軒の旅館・ホテルが加盟している。このうち7軒はどちらの源泉も引いていないが、うち2軒はホームページ(HP)に「天然温泉」などと記載していたという。同町は不当表示防止法などに違反する疑いがあるとして立ち入り調査し、結果を公表する方針。県も同日、温泉関係団体との対策連絡会議を設置することを決めた。
 7軒のうちの1軒は「誤解を受けたことがあるかもしれないが、わき水であることは『湧水(ゆうすい)の湯』と明記して(利用客に)説明している」と話し、別の旅館は「水道水を使用しているが、お客さんにも説明している」と不当表示を否定している。
 一方、関口町長は自ら経営する温泉旅館について、無色の源泉に加水し、茶褐色の温泉に含まれる物質を加えて着色していることを明らかにしたが、「営業努力の一環」と答えた。
 伊香保温泉は400年の歴史があるとされ、県によると02年度の宿泊客数は約130万人。徳冨蘆花の「不如帰(ほととぎす)」の舞台として有名。【藤田祐子】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040809-00000127-mai-soci